文書作成日:2020/12/31

医療機関を受診する際、患者が通院にかけることのできる時間はどのくらいまでなのか、ご存じですか。ここでは2020年10月に厚生労働省より発表された調査結果(※)から、通院にかけることのできる時間に関するデータをご紹介します。
上記調査結果から、片道の通院にかけることのできる最大時間を、本人と家族に分けて受診する医療機関ごとにまとめると、下表のとおりです。

日常的にかかる診療所では、本人、家族ともに30分未満が80%を超えました。30分〜1時間以内も加えると、本人、家族ともに95%を超えています。通院頻度が高くなると、通院時間も短い方がよいと考える割合が高いようです。

手術・検査などを受ける大きな病院では、本人、家族ともに30分未満の割合が日常的にかかる診療所の半分程度に減り、40%台になりました。30分〜1時間以内とする割合は、本人が44.5%、家族は42.4%です。本人は30分〜1時間以内、家族は30分未満の割合が最も高くなりました。
入院する病院、入所する福祉施設は、本人の49.7%、家族の54.6%が30分未満と回答しています。手術・検査などを受ける大きな病院よりも、30分以内とする割合が高い状況です。
手術や検査などを受ける大きな病院と、入院する病院の場合、本人よりも家族の方が30分以内とする割合が高いのは、付き添いが関係していることも考えられます。
通院する目的によっては、医療機関が限定されることもありますが、通院時間は片道最大1時間以内とする人が8割を超える結果になりました。
自院の来院傾向と比較してみてはいかがでしょうか。
(※)厚生労働省「人口減少社会における医療・福祉の利用に関する意識調査」
18歳以上の男女3,000人を対象に、2019年12月6日〜12月13日に行われた調査です。
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
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